働かなくても残業代もらえる!みなし残業代制度のメリット活かしてセルフホワイト企業にしよう!
みなし残業代は怖い。
ほとんどがブラック企業ですよね。
日本の中小企業のほとんどはみなし残業制度を利用していたり、ホワイト企業でもブラック化している営業職ですとかなりの確率でみなし残業制度が採用されていますね。
みなし残業のイメージってどうしてもその時間働かなければならないっていうイメージが強すぎるんです。
ある一定の水準からサービス残業になってしまって辛い・・なんて話よく聞きますね。
ただ、このみなし残業制度、働かなくてももらえるものだとしたら・・・?
メリットありますよね?
大手企業でも残業代カットされたら働かなくていいけど収入減です。
残業しないでいいけど業務量はそのまま・・。
これって結構辛くないですか?
このみなし残業制度、労働者側にメリットがあります。
時代は変わりましたね。
結論は下記です。
残業しないでも残業代入るため業務コントロールで世界が変わる
みなし残業制度のメリットを享受するためには業務コントロールは不可欠ですね。
コレを直せば全て解決!といった特効薬はありませんが、少しでも皆様の参考になればと思います。
マインド編と実践編に分けています。
マインド編:まずは残業を減らしたいと本当に思う事。
さて、まずはマインド編ですね。
先に結論です。
- みなし残業制度は働かなくても残業代がでる
- 遅い時間まで残業する事で得る評価を捨てる
- 早く帰りたいという欲求を抑える
残業を減らしたいと本当に思っていますか?
残業を減らすって事はひとつの覚悟みたいなもんだと思っています。
成果を出す覚悟です。
怖いかもしれないけど、成果を追うって結構楽しいですよ。
プライベートにも活かせる。
みなし残業制度は残業しなくても残業代が出る
まずはみなし残業制度の認識を変えましょう。
みなし残業制度ってことは早く帰りたいのに帰れないのでは?
残業代ありってよくいうけど、パケホーダイみたいなもんだよね?
みなし残業制度、結構誤解している人が多いのが、支給されているその時間残業しなくてはならないという事。
まずはこの認識から変えていきましょう。
このみなし残業制度、残業しなくても支給されます。
ここがポイントです。
定時で上がればいいんです。
例えば月40時間のみなし残業の方、おそらく残業時間が60時間から100時間はいっていますよね?
残業時間を20時間にして計算みてはいかがですか?
結構時給おいしいはず。
まずは、この認識から変えて下さい。
遅い時間まで残業する事で得る評価を捨てる
ブラック企業経営者は社員が長時間働いていると上機嫌です。
定時に帰ると不機嫌です。
どんだけ働き方改革を掲げていても、社長がこれじゃあ無理ですよ。
まずは長時間労働をする事で得る評価、捨てましょう。
想像するとちょっと怖くないですか?
でも捨てましょう。
悲しきかな、長時間残業をエクスキューズにして上司の顔色をチラチラ見ている社員がブラック企業には多いです。
「長時間労働しているんだから少しくらい成果でなくてもいいですよね?」といった具合。
成果が出なかった時に、しっかりとそれを認める覚悟をしていきましょう。
残業をたくさんする事から得る評価、社会的な価値がないです。
転職する時に、上司に媚売って凌いでいましたフヒヒ・・・なんて通るわけない。
逆に、経営者や社長が、「アッチのチームは頑張っているぞ。長時間働いてモチベーションも高い。それに加え君はどうだ?」などと言ってきたらもうその会社に将来はありません。
得るもの得たらすぐ辞めていいと思います。
経営者からブラック企業である事を自白してくれるなんてラッキーです。
辞めさせられても別にいいと思いますよ。
早く帰りたいという欲求を抑える
矛盾しとるやんと思われるかもしれませんが、早く帰りたいと思わない事。
誤解してほしくないのが、残業しないという事は、「働かない」のではなく定時内に「成果を出す」事です。
働かないでお給料をもらえる業界なんてかなりレア。
ヌルい大手企業に勤めている方でも、将来の不安はあります。
今まで部下に仕事押し付けていればよかったけど、社会が変わって50代になって急に会社から見放されて、市場価値が担保できなくなってから気づいたのでは遅いです。
企業は守ってくれません。
働きたくないという心理を否定するつもりはありませんが、働かない事に対しての長期的なメリットがあまりありません。
定時内に成果を出す方法を考えましょう。
失敗を恐れない
成果を出そうとスタートしてまず怖いのが「恐れ」の心理です。
極端に言うと、成果がでなくてはクビです。
長時間労働が横行している職場で成果が出せないとかなりの確率でクビになります。
ブラック企業って怖いですね。
でも、ホワイト企業でも成果が出なかったら立場危ういですよ。
- 長時間労働を3年間行って体と心壊してその後3年社会復帰に費やすと6年ロス。
- 2年間成果に拘って定時だけ働いて失敗しても糧がある状態でクビになって3年目からその行動や姿勢が称賛される企業で働く。
失敗は悪い事じゃないですよ。
本当にヤバイのは、「今」気づくのはなく、思い返してみて失敗に気づく事。
失敗したと気づくタイミングを間違えると取り返しがつかない事に。
あの時、長時間労働を辞めていればなあでは遅いです。
その時子供養う立場だったら本当にマズイ。
取返しつきませんよ。
実践編:残業しない働き方=定時の密度を濃くする
さて実践編。
残業しない働き方って、意識してみると結構大変です。
定時に妥協できないんですよ。
「ああ、この仕事だるいから後回ししよう。」
「もう少し後に着手したい。」
こういった類の意思決定が一切できなくなります。
なかなかハリがでますよ。
僕は下記の手順で残業しない働き方セルフホワイト化を実現しました。
- 自分のミッション(存在意義)を再確認。
- 行っているプロジェクト、タスクを洗い出し。
- 各タスクの対応時間を算出
- 突発性タスクを振ってくる可能性のある人とそのタスクを予測
こんな感じです。
シビアに自分の仕事を管理すればするだけ時間が短くなります。
残業しても持ち帰りしているなんて事態、避けましょう。
ひとつひとつ深堀していきます。
本当にその仕事必要?自分の仕事のミッション(存在意義)を再確認
まずは自分のミッションを再確認しましょう。
理由は下記。
- 雇用されている価値を可視化する。
- ゴールが明確になればタスクが生まれる
- ミッション以外のタスク排除が可能
みなし残業をメリットに変えるには、業務をコントロールする事が重要です。
漠然と業務を行うだけではコントロールの方針が定まりませんね。
何を行うのがゴールなんでしょうか。
どの状態を来年実現すれば雇用されている価値があるのでしょうか。
それをしっかり考えましょう。
イヤな上司でもここだけはすり合わせをしましょう。
口頭ですり合わせをするのではなく、証拠に残しましょう。
ミッションコロコロ変えてウサ晴らしする上司多すぎるけど、ブラック企業では自分がなんのために雇用されているのかがわかっていない社員がかなりいるような気がします。
自分がミッションを認識する事。コレ大事。
ミッションのない仕事なんてないですよね。
終わらない残業の原因は?プロジェクト、タスクを洗い出し。
ミッションを認識したら一度タスクを洗い出します。
認識したミッションに基づいて、タスクを精査しましょう。
みなし残業制度に慣れてくると作業ダラダラ行ってしまいがち。
意外と関係ないタスク行っていませんか?
下記の分類で振り分けましょう。
- ミッション達成に必要なタスク
- ミッション達成に不要だけど自分の成長につながるもの
- ミッション達成に不要だけどやらなければならない
- ミッション達成に不要でやらなくても誰も困らないもの
上記を今まで発生したイレギュラーとレギュラーで分類しよう。
ミッションに関係ないタスクは適当に行って(ブラック企業は仕事を他部署に振れないはず)、ミッションに関係のあるタスクを重点的に行う事が大切。
大体の日本企業は1日8時間が定時なので、20営業日としてマックス160時間です。
生産性が低くても高くても平等に与えられている時間です。
もしイレギュラーがわからないとしたらこの160時間を基本として、レギュラー業務スケジュールをガッチガチに組んでみましょう。
2ヶ月運用すればすぐにイレギュラーがわかります。
サービス残業を予測するためにタスクにかかる所要時間を記録
漠然と作業していませんか?
タスクにかかる所要時間を算出して、どこからがサービス残業になるのかの臨界点を知っておきましょう。
どのような業務をいくつ受ければオーバーフローするのかのイメージは持っておいた方がいいですね。
スケジュール組んでみたらそもそもサービス残業がある場合、タスクの効率化を見直した方がよいかもしれません。
タスクの所要時間は下記で簡単にわかります。
- 自分が気ノリする仕事かどうかを明確に理解。
- タスクフローを箇条書き
- フロー毎に所要時間算出
冷静に時間を算出しているのとやってみるのでは全然違います。
気ノリしない仕事の場合、素直に認め、算出した時間を倍に設定してタスクを組んでいきましょう。
僕の場合、ほとんどが気ノリしないタスクの月があったのですが、その時はすでにサービス残業の臨界点を超えていました。
気分が乗らないまま仕事を行うと来月はサービス残業三昧だな・・・。と感じたので結構緻密に業務設計をした結果、それはそれでしっかり対応するようになったのでオススメです。
ブラック企業は経営者が悪いけど、早く帰りたいっていう労働者の意識もしっかりしないといけませんね。
サービス残業の原因は誰だ?突発性タスクを振ってくる人とそのタスクを予測
タスクの所要時間を洗い出したら、ある程度月間のルーティンが見えてきますね。
タスクの要領、つまりミスるとサービス残業の世界に片足突っ込む瞬間もわかりますよね。
さて、実際に運用してトライ&エラーをしてもいいのですが、もう一つ大事な事が。
イレギュラーへの理解です。
レギュラー案件を行う間、下記を意識しましょう。
- いつも緊急と言ってくる人は誰か?
- どのようなタスクを振られるのか。
これがわからないうちは、イレギュラーは仕方ないです。
しかし、このままでは振り回されて定時帰りが遠のきます。
人物を特定したらどのようなタスクを振ってくるのか傾向を掴みましょう。
相手は変わらないので自分が変わるしかないのです。
こう聞いてください。
「その作業の背景はなんですか?」
「その作業はどのように使うのですか?」
業務のコントロールがみなし残業制度のメリットを享受に繋がります。
仕事の背景と目的はかなり重要なので是非聞きましょう。
もちろん、ただ聞くだけでやりたくないと誤解されても損なので、精度を上げたいとでも適当な事を言っておきましょう。
ここで聞き出した背景や依頼主の意図は必ずキャッチしましょう。
自分の全タスクを見返し、依頼主が関わっている業務は要チェックです。
放置すると突発依頼を受け続ける事になるので、すべてのタスクフローを見直しましょう。
何も対策しないと残業が長い、帰りが遅いとまた嘆く羽目に・・・・。
依頼主の要望がコミットされるフローに構築し直しです。
フロー設計が甘い場合、よくおきますね。
ちなみに、その依頼主が関わった仕事は今後かなり警戒して仕事を進めた方がいいですね。
業務コントロールが出来ればみなし残業制度はメリットしかない件
ここまで行うと自分のタスクの全体像が見えてくるため、コントロールが容易になっていると思います。
コントロールができると気持ちに余裕ができますね。
スケジュール管理をした際に、「あ、ここは帰れるな・・・」とかポイントがわかりますよね。
帰ればいいのです。あなたがゲットした時間ですからね。
ちなみに、定時帰宅した際に貴方の会社がブラックなのかそうでないのかわかります。
定時で変える時、ブラック企業は社員に対して必ず尻尾をだします。
業務効率化を行ったついでに一生いれる会社かどうか、長時間時間を過ごす価値のある会社かどうか見抜きましょう。
- 上司がやたら不機嫌になる。
- 帰宅途中、上司から電話がかかってくる。
- そもそも許可がないと帰れない。
- 定時ギリギリになると仕事を振ってくる
上記がひとつでもあったら、転職をした方がいいと思います。
時間がもったいないのであまりオススメしませんが、どうしても波風立てたくないという方は、自分の仕事をソッコーで終わらせてみなし残業の時間分は適当に仕事しているフリしてなるべく会社にいた方が波風立たないとは思います。
日本企業の上司は寂しがり屋が多い。
上司の立場の人がこの記事を見ていたら自立してほしい。
自分のご機嫌は自分でとってほしいですね。
仕事が多すぎて終わらない時の体験談
さて、ブラック企業はここで終わりません。
そもそもタスク細分化しようが、所要時間見直そうが、絶対に終わらない仕事がそこにはあるのです。
体験談が一番リアルだと思うので、僕のブラック企業体験談を載せておきます。
どうタスクを効率化しても終わらなかった経験があります。
僕の場合、ミッションに反するタスクが結構ありました。
ざっくり言うと自社への発注を促進する営業業務と発注権限のないクライアント部署への運用業務を同時期に行わなければなりませんでした。
運用しながら新規開拓の営業を行っているのが一番きつかったですね。
もちろん運用業務も1や2つではありませんので残業時間が月間で170時間くらいいっていたと思います。
「既存顧客対応」であれば対応は担当者の満足度向上からリピートにつながるんですが、発注部署とは関係ないクライアントの運用部隊と打ち合わせが多くあった状態だったので、遂行してもミッションに繋がらなく、無駄な仕事だったなと思います。
目の前の仕事を行って体と心を壊しても仕事している意味がないので、下記を実践しました。
運用業務に時間をめちゃくちゃ割いた。
業務を絞った事でクライアントの満足度も上がるし僕の残業時間も一気に減っていきました。
しかし、経営者の満足度は下がっていきましたね。
ずっと苛立っているようでした。
もっと売上がほしい。もっと顧客口座がほしい。
書いていて滑稽ですね。
時間は有限なのに。
最終的に経営者が行った指示は下記です。
運用案件を対応するな、クレームも出すな。新規開拓しろ。
これには本当に笑ってしまいました。
ブラック企業って怖いですね。
勿論ですが、問い合わせなどを対応しなければどうしてもクレームになるため、できる限りの対応をしつつ適当に営業活動を行っていました。
適当に行っても成果なんて出るはずないので、経営者はイライラしたままでしたね。
運用の対応結果などは日々の報告で細かくしていたため、段々と経営者も時間は有限であり、一度に2つの業務(電話とりながら人の話を聞くレベル)はできない事を悟ったようで
新たに人員が割かれる事になりました。
どう足掻いても無理なものは無理ですがそれでも何かに絞って全力で業務を行った結果、経営者も少しは気づいたようなので、気を落とさずに仕事をする姿勢は重要ですね。
業務が複合していてそれぞれに時間を割かねばいけない場合、経営者に色々言われても気にしないでいいと思います。(なんとかしろ!の連呼だと思いますが。)
経営者が気づけないからブラック企業なのかもしれませんよ・・・。
まとめの時間です
さて、みなし残業制度だからこそ、ある程度定時に上がっても残業代は全額支給です。
毎日は上がれなくても、残業をコントロールできる環境になるだけでも精神的にも身体的にも全然違いますよね。
もし帰れなければ業務を効率化して仕事終わらせて、あとは適当に過ごしましょう。
さて、まとめの時間です。
みなし残業制度が働きホーダイに・・・。
対策
<結論>
業務コントロールにより業務時間に裁量を持たせる
<マインド編>
〜まずは残業したくないと本気で考える事〜
みなし残業制度は残業しなくても残業代が出る
遅い時間まで残業する事で得る評価を捨てる
早く帰りたいという欲求を抑える
失敗を恐れない
<実践編>
〜残業しない働き方=定時の密度を濃くする~
自分の仕事のミッション(存在意義)を再確認
プロジェクト、タスクを洗い出す。
タスクにかかる所要時間を記録
突発性タスクを振ってくる人とそのタスクを予測
さて、いかがでしたでしょうか。
みなし残業制度を用いている企業は間違いなく人材リソースを安く使い倒そうとする経営者の意図がありますので、注意して就業しましょう。
セルフホワイト化させるとプライベートの時間が担保できて最高ですよ。
おしまいです
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尚、動画で触れるブラ男は下記。
ペットを愛でる距離感でご覧ください。