ブラック企業は何故なくならないのか【現役社員が考えてみた】
こんにちは。
ブラ男です。
社会人生活10年にして、ここまでブラック企業勤務が長くなると、ふと疑問に感じる事があるんだけど。
ギモン
ブラック企業ってなぜなくならないんだろう。
※一旦、ブラック企業の定義としては、「サービス残業で長時間労働」「社会保険未加入」「パワハラなどで離職率爆高」などを指します。
もうブラック企業って頻繁にメディアでも取り沙汰されているし。
SNSでもシェアが多くなり、ブラック企業という単語はサラリーマンなら誰でも聞いたことがあるかもしれません。
ブラック企業なんてなくなっても誰も悲しまないし、むしろなくなった方が社会全体が良くなるというレベルまで来てしまっていると思います。
ブラック企業じゃないと社会的にできない事ってあんまりないので、早くなくなってほしいですね。
ブラック企業がなくならない理由を僕の経験踏まえてご紹介をしていきます。
なくなった方がいい存在なのに、ブラック企業はなぜなくならないのか。
いくつか理由があると思いますが、僕は下記だと思います。
- 検査機関の未発達
- 役職者の監視員化
- ブラック企業である事のペナルティ軽すぎワロタ
僕の経験で思いつくのはこんなところです。
こういう話をしているとブラック企業だって必要だ!という主張があったりしますが、法律は守った方がいいと思います。
ではひとつひとついきますか。
検査機関が未発達でブラック企業がやりたい放題
ブラック企業かどうかを検査する機関が未発達。
まずはこの要因。
※労働基準監督署が仕事をしていない、という事ではありませんよ。
法律を違反したとしても労働者自身がブラック企業である事を証明せねばならないという事。
単に「調査してください!」では労基署は動きませんよね。
証拠を貴方が揃えなければなりません。
表面化のケースがすごく限られているよね。。。
労働者は訴訟をするよりも転職をして早く関わりを断ちたい思いが強く、なかなか根本的な解決にはならないのが現状。
っていうか関わりたい人なんているのか・・・。
そして更に更に、労働基準監督署が動いたとしてもまずは是正勧告からのため、検査機関のペナルティが弱いのも要因としてはありますね。(後述の意)
監視員化する上司が激増しているから
2つめの理由として、上司の監視員化が挙げられると思う。
今までは年功序列だったから、マネジメント経験がない人が多いのも頷ける。
上司が監視員化すると下記が起こります。
仕事のシェアではなく、外注化へ
「悪い!仕事手伝ってくれ!」ではなく、「生き残りたくば納期までにやっておけよ!絶対だぞ!絶対だからな!」みたいな。
上記を転職市場の活性化がさらに拍車をかけます。
転職市場の活性化に伴い、経験者をサクッと採用し即成果を上げるというのが時流。
仕事は学びの場ではなく、学んだ事をアウトプットする場なのでそれも頷けます。
外資系とかはまさにそうですよね。
その分給与水準も高かったりします。
ただ、それを履き違えてとらえている企業が多く、下記の企業がブラック企業化しています。
- 質問をしても具体的な回答が返ってこない
- ひたすら成果だけ求められて、プロセスのナビができない
- 成果が出せなくても役職者の立ち回りによりノーダメージ
まるで個人事業主として働いているようですね。
役職者も大変なのはわかるのですが、大変だからこそ部下の力を借りて最大効率を目指すわけで。
相談ができない企業は漏れなくブラック企業化します。
経験者のみがなんとかやっていけるレベルですが、離職が激しいと売上が上がりにくい。
よって社員の給与水準が上がらず未経験者しか雇えません。
作業をすれば成果が上がるってところまできていれば監視員でもいいと思うのですが、成果を出せるか不明な状態で監視だけしていたらそりゃ長時間労働を促進するだけになりますね。
上司は上司の研修受けていないから「どこの上司も同じ。こんなもんだよ」って自分に言い聞かせているのがまた辛いですね。
是正勧告段階でのペナルティを軽すぎワロタ問題
ブラック企業がなくならなりもう一つの理由。
呆れながら下記です。
ペナルティ軽すぎるわろた
ブラック企業がなくならない一番の理由かもしれない。
皆が辞めればなくなりますか?
新たな新入社員が入社するだけでは?
ブラック企業を晒せばなくなりますか?
晒している情報に気付けない方は入社してしまうのでは?
下記で一発解決だとおもいます。
- 是正勧告段階でのペナルティを重くする
- ホワイト企業が得をするルール作り
一番イメージしやすいのは税金ですよね。
ブラック企業でいる事にメリットばかりあるから経営者が味を占めるんです。
ホワイト企業になる事でめちゃくちゃ税金優遇するとか。
そんな世の中になったらブラック企業の経営者は焦ってホワイト化すると思いますよ。
個人的には「ブラック法人税」とかいいと思います。
ガンガン徴収して社会保障費とかにまわしましょうよ。
さらに厳しくするのであれば下記。
経営者の個人にも追加課税
やっぱりコレですよね。
ブラック企業の経営者個人はけっこう潤ってるっていうのが実態。
税金上がって年金も怪しくて社員は毎日ヒヤヒヤ。
経営者にコッチ側に是非来てもらいましょうよ。
経営者の家賃やインフラ代が爆上がりしたらさすがにホワイト化するはず。
一部に訴訟を起こされて残業時間を払ったとしても、全員に払うよりコスパが
いいからサービス残業させるので、それ以上のデメリットがあればすぐに解決しそう。
ブラック企業であるかを労働者が立証しなければならない
ブラック企業である事を労働者が証明せねばならない割には、証明のメリットが無さ過ぎる。
そもそも長く勤務したいからブラック企業である事を社会的に広めるというよりかは、辞める覚悟でアクション起こさねばならないってのが難点。
なので下記が起きます。
大抵の人は関わり合いたくないからサッサと次へ行く。
通告した社員はバレたら社内で報復をうけるから、良いことをしているというよりかは悪い事をしているような感じさえしてしまいます。
どこに相談していいのか、わからない方は出来る限りの証拠を押さえて弁護士に相談するのが一番手っ取り早いんですが・・・。
勝ちをもぎとる事ができるのは自分自身だけなのかもしれません。
在職中にブラック企業を訴える社員が少ないのはこういった背景があると思う。
勿論ブラック企業は継続です。
また新たな社員が何も知らずに入社し、こうしてブラック企業の輪廻は紡がれていきます。
ブラック企業SNS全晒しで絶対なくなると思う
ブラック企業に入社する人がいるから輪廻は紡がれるのです。
事前に見抜くっていっても限界ありますよ。
疑いながら就活するのも疲れますよね。
30名くらいの会社で新卒採用の時期だけ定時退社でノートPCで自宅で作業されたらさすがに長時間労働見抜けないです。
下記でなくなるのでは。
企業名SNS全晒しで絶対なくなる。
全晒しってのが極端かもだけど。
長時間労働でワンオペで仕事していて長時間労働不可避な職場や、帰るなって強制してくる企業とかはもう晒してしまっていいのではないでしょうか。
個人でもいいですが、 労働基準監督署が下記フェーズ別にアップするだけで効果がすごくありそうです。
- 通報(証拠ある場合)
- 調査
- 是正勧告
- 是正勧告再調査
- レッドカード
通報される内容まで記載していいと思います。
通報段階って通報者もある程度の証拠持ってきていると思うし。
唯一、「相談」のフェーズは未記載で。
調査に移行する予定の案件も全部晒していいと思います。
現在では是正勧告段階はWEBにアップされているようですが、労働基準監督署も相当慎重に業務遂行されていると思うので、通報段階からアップしてほしい。
ココがポイント
絶対、求職者の立場だったら通報段階の企業から行きませんよね。
「ブラック企業じゃないと経営が立ち行かないんだよ!」という経営者の主張怖すぎわろた
ブラック企業はなぜなくならないのか。
というテーマで話をしていると、「労働基準法なんて守ってたら会社潰れちゃうよォ!」という経営者がいるはず。
冷静に下記。
人を雇用するって大変な事。
「人件費」は「家賃」とか「光熱費」「リース代」「広告」とかと同じだと思うんですよ。
ブラック企業は社外の取引の入金はスムーズだったりしますよね。
(一部のDQN企業はわかりませんが。)
何故かっていうと、下記です。
社外だと訴訟リスクがあるから。
人件費を払ったら潰れてしまうって経営者に是非気づいてほしい。
このブログを見ている人たちはブラック企業の社員の方々が多いと思うけど、是非経営者に気づかせるような仕事振りをしてほしいです。
(多分経営者気づいてないよ)
人件費払えないビジネスモデルの時点で失敗
個人事業主に例えると非常にシンプルで。
家賃払えなくなったらオワリじゃないですか。
そんな時に「家賃払ったら経営が立ちいきませんよォ~!」って通じますか?(嘲笑の意)
それとおんなじだと思うんです。
究極にシンプルなハナシだけど。
人のビジネス模倣するだけで稼げていた時代は終焉を迎えたのかもしれません。
視点をずらすと、その時期に一定数のシェアを築けなかった企業はもう「オシマイ」なのかもしれませんね。
正直、無くなっても社会的に困らないブラック中小企業とかってたくさんあると思いますし・・・。
体験談:薄利ビジネスは必要性がないから薄利なのである。
何故人件費が払えないのでしょうか。
当然なんだけど下記。
利益が少ないから
儲けたいからコスト圧縮!って経営者は論外。
(ちゃんと会社から売上公表されてますか?)
ビジネスモデル自体が「どの会社がやっても変わらない」場合、一気に業界が薄利化します。
参入がしやすいって事ですね。
付加価値がないとも言えます。
そういった業界で中小企業が名を上げるのはかなり大変。
僕の経験では、自分にしか出来ない仕事だったり、自社に圧倒的な付加価値がある場合って利益率60%とかの案件でもプロジェクトに関わっている全ての人から感謝されるんですよね。
好循環ウハウハの下記。
- 付加価値があるからクライアントも高額な事に対して文句言いません。
- 利益とれているから自社のメンバー数も増加します。
- 結果的に余裕あるスケジュールで進行できるんですよね。
イヤ、本当に当然の話なんですが・・・・笑。
いち営業単位でもこれ気づけるんだから、経営者の「人件費払ったら潰れてしまうよォ~!」は絶対にウラがあると思ってます。
同情はできませんよね。
薄利ビジネスだと社員の行動は下記になります。
思考停止しとにかく量!量!量!行動量が低い社員はガンガン切られていく。
仕事において考える事が重要でなくて、とにかく量。
クライアントの業界とか受注までのストーリーとかおかまいなし。
とにかく走れ。
息切れしてきた?気のせいだもっと走れ。
倒れるまで走るんだ。
仕事が属人的?知るか走れ!
まじでこんな感じですよ。
ブラック企業を渡り歩いて訴訟を起こしまくれば生きていけそうな世の中(まとめ)
まとめる前に。
ふと思ったんだけれど。
ブラック企業って世の中に溢れすぎていて、ブラック企業で目一杯働いて時間外労働手当訴訟起こしまくったらそれだけで生きていけそう。
ブラック企業ナガレとでもいうのでしょうか。
労働基準法熟知して、証拠とりまくって片っ端から訴訟起こして行ったらそれだけでひと財産築くことができそうです。
まとめます。
ギモン
ブラック企業ってなぜなくならないんだろう。
- 検査機関の未発達
- 役職者の監視員化
- ブラック企業である事のペナルティ軽すぎワロタ
- ペナルティ重くする
- 労働基準監督署の案件SNS全晒しYeah
人件費払ったら経営なんてできるか!という企業は潰れると思う。
※ビジネスモデル自体が破綻してる。
ブラック企業は確実に少なくなっているとは思いますが、ホワイト企業との2極化が非常に進みそうですね。
やはり最後に頼れるのは自分。
スキルつけてしっかりとしたホワイト企業に転職したいものです。
読了アザス。
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尚、動画で触れるブラ男は下記。
ペットを愛でる距離感でご覧ください。