不景気の時に転職したらそれなりに辛すぎワロタでしたのでシェアします
お疲れ様です。
ブラ男です。
2020年、オリンピックが終わり、世の中が不景気に突っ込んでいきそうですね。
というかコロナウィルスでオリンピックが開催されるかも怪しいですが・・・。(記事執筆:2020年3月9日時点)
さて、今回も私ブラ男の実体験。
不景気の時に転職した経験をシェアします。
ええ、もう10年。
それでもまだ記憶に新しい、リーマンショック直後の転職活動ってやつです。
こんな想いを持つ方に是非ご覧頂きたい
- 不景気の転職ってどうなの?
- 不景気に行動するとかなりの確率で失敗するって聞いたんだけど・・・
- 不景気でも今の会社辞めたい!景気とか関係ない!
こんな方にご覧頂きたい。
不景気、たしかに求人数は落ち込みます。
日本全体もドンヨリしていた気がする。
面接官にも「よくこんな時期に転職するね」と言われる始末。
でも、正直なところ不景気だからってそこまで苦労した覚えもなく、それよりも初めての転職だったので転職する事への大変さやハードルの高さをかなり知りました。
とくとご覧あれ。
リーマンショック直後に転職した
有効求人倍率は約0.52倍。
求職者1人に対して1つ求人がない状態です。
数字だけ見るとなかなかインパクトがありますね。
今考えると行動した自分が凄いです。
何故、リーマンショック直後に会社を辞めたのか、下記です。
営業職がしたかったから(アホです)
今過去の自分の夢に出るとしたら、営業職だけは辞めておけと金属バット片手にいきり立つ事でしょう。
まあそれはそれとして。
当時いた会社がリーマンショックで営業社員の削減により、内勤に回されてしまったのが大きなキッカケ。
自分は営業が好きだけど、どこか不完全燃焼でした。
果たして営業が向いているのかが知りたかった。
「好き」と「できる」は違いますからね。
そんなことから。
「アレ?超不況の今、自分を売り込む事すら無理なら営業諦めた方がいいんじゃね」
って思ったのは今でも覚えています。(転職してもいいから営業職だけは辞めろと言いたい。)
という事で、有効求人倍率0.52倍と前人未到の転職市場の大海原へとほぼ裸一貫で繰り出すわけです。(当時たしか24歳くらい)
スキルなんて、何もなかったです。
不景気の転職で僕が行った事
結論として大体5ヶ月弱くらい転職活動を行っていたのですが、月に大体2社〜3社くらいは内定がでていたと記憶しています。
ほとんどブラック企業でしたけどね。
あまりにも選考プロセスがハイスピードな企業とかあったのでブラック企業だろうなと思って辞退していました。
どの企業もボロ雑巾のような世間知らずの第二新卒を欲しがっていたようでした。
さて、転職するにあたって僕が行ったのは下記。
- 会社を辞めた
- 直接応募した
- トークを考えまくった(引き籠り)
- 連絡が来ない企業へは片っ端から電話をした
- 毎月フィードバックは必ずした
- 週休1日を設けた
これだけです。
普通の転職と変わりませんよね?
具体的な数字や辛かった事はそれぞれの項で説明していく事にします。
文字にするとシンプルですが、性格が変わるくらいの日々だったと思います。
自問自答は中途半端に根詰めてやらない方がいいですね。
壊れそうになりました。
退職した(オススメはしない)
まず、僕は当時いた会社に退職届を出しました。
2年弱ほど勤務していたと思います。
その時は「新卒3年絶対いるべき説。」がまだまだあったので、早期退職の部類です。
これに関しては結構ハンディキャップだったように思えます。
転職を止めてきた上司や先輩、止めながら上司に僕のネガキャンをしていた同僚。
色々な方の静止を振り切って僕は会社を辞めました。
清々しすぎて会社を辞めた時目の前に「完」って大きなマボロシを見たほどです。(病んでる)
いつどこで話しても、辞めるのはやり過ぎだと言われますが。
初めての転職活動だし、それなりに集中したかったんです。
(無職って、いいですよね。)
絶対に退職はオススメしません。
でも、僕はあの時が一番輝いていたかもしれません。
「続」
不景気だと求人が本当にない!エントリー企業に直接応募した
さて、書類作成もほどほどに、企業へエントリーしようと思った矢先。
求人広告を見てみたら驚愕です。
求人が全然ないんです。
いや、訂正です。
求人はあるんですが・・。
新卒早期退職者の若輩者の僕でもわかるようなブラック企業文言がズラリ。
社員を家族呼ばわりするアットホームな会社か売上よりも夢を追いかけている企業しかありませんでした。
夢は必要です、追っている人を馬鹿にする権利なんて誰にもありません。
でも当時の僕は、「夢でメシ食えんなら僕、富豪だよ」と、爆笑しながら求人媒体を一旦ログアウトしました。(すみません。)
でも状況は変わりません。
ログインし直してみても求人がない。
求人サイトの更新曜日に待ってましたと開いても求人がない。
求人がないっていうか。
あるんですが、1日もへばりついていれば網羅できてしまう量です。
結構ビビりましたね。
だがしかし、求人がないなら作ろうって事で、気になる企業に一件一件テレアポしていきました。
結果的にこの作戦が功を奏したのだと思います。
求人が減っているというよりかは、採用コストを減らしている企業が大半であるため、採用意欲はどの企業もそれなりにあるんですよね。
自社サイトを見てテレアポしてくる求職者なんて聞いた事がないようで、珍しがって結構会ってくれました。
一応求人媒体からもエントリーしていたのですが、書類通過率は歴然でした。
- 求人媒体経由:約30%
- 直接応募:約60%(っていうか書類持参しますと言ってそのまま一次面接受けていました)
また、直接応募だと意欲高いと見られる事が多く。
めっちゃくちゃ志望度低い会社からも言われたので。
直接応募の効果はけっこうあるんだと思います。
直接応募するだけで意欲が高く映るなんて・・・。
相当、面接制度はオワコンなのかも、なんて当時の僕は考えていました。
なんて感じでまあとりあえず不景気の転職活動あるあるの、「面接に進めない現実」は回避する事が出来ていたのです。
不景気時の転職活動は絶対にゴリゴリ自己分析した方がいい
面接のトークってよく言いますが、要は質疑応答です。
自己分析というやつでしょうか。
下記を考えました。
下記だけを。
- 大学志望動機、当時注力していた事のエピソードなど
- 前職志望動機、退職動機
- 職種志望動機、契機や体験
- 選考中企業の志望動機
- どういう仕事がしたいのか
- 5年後の自分
- 10年後の自分(不明と答えました。)
とにかく上記を徹底的に考えました。
別に不景気の時だから考える事でもないですよね。
転職するなら必ず考えるはず。
「一貫性」を担保しなければならない上記のエピソードを考えるのが相当辛かったんですが。
油断すると矛盾するので、とにかく時間を使いました。
他の質問などは適当に答えました。
趣味とか今までで一番つらかった仕事とか。
長所、短所とかも一応は考えましたが、とってつけれる部分は結構早かったです。
いくら正直に言ったって粗が目立つので、思考を研磨する作業が本当に本当に苦しかったですね。
超辛かったやり方は下記です。
- ひとつの主張に対して「なんで?」を繰り返す。(自分の主張が完璧に差別化できるまで続く)
- ひたすら紙に書いていき、部屋の壁に貼っておく(進捗鈍化しているエピソードの可視化)
なんで?と聞き返しまくる手法は一般的ですね。
でも、主張が差別化できるまで徹底的に行うのは中々苦しかったです。
朝起きてなんとなく貼ってある紙を眺めると、「ああ、まだ差別化できるやん・・・」と出てきてしまうんです。
第三者の目線に立って自分の主張に発問するっていう作業が苦しかったのを覚えています。
面接を受けて新たな質問が出来たらラッキーです。
ソッコー家に帰って紙に書いて思考していました。
ちなみに、10年後の自分という質問に対してはわからんと答えました。
リーマンショック一発でここまで世界が変わるんだから、わからないよと。(詭弁)
苦笑いをして不採用にしてくる面接官もいれば、爆笑して不採用を出してくる面接官もいました。
それ以外の質問は相当な理論強化をしたわけですが、若輩者ながらに下記を思われたくなかった事が理由です。
- 不景気で退職に追い込まれた
- なんとなく辛いから辞めた(圧迫面接すごくありました・・・。)
結果的に自己分析を吐く迄やったのはかなり良かったと思います。
時代かもしれませんが、不景気の時はかなり圧迫面接が多かったので、面接に落ち着いて臨むことができました。
余談ですが、圧迫面接に嫌気がさして、こちらも圧迫してやろうと面接官に対抗した事があります。
面接者質疑応答で面接官を爆詰めするわけですね。
だがしかし、思いのほか激昂する面接官の多い事多い事。
自分がして嫌な事は他の人にしてはいけませんよね。
いくら採用戦略とはいえど。
話しを戻します。
連絡が来ない企業へは片っ端から電話をしていった
さて、エントリーしたものの、返答がない企業が出てきました。
採用サイトにはクローズって出ているので、それはそれで当然のリアクションなのですが。
(そもそも求人はないから僕が勝手にエントリーしているって思っているだけ)
一応テレアポをしてアポ未獲得の企業へ書類送付しているので、送付している事は伝わっているハズです。
そういった企業へ、再度テレアポしまくりました。
意外にもそこから面接に復活した企業が結構多かったです。
20%くらいはあったでしょうか。今となっては覚えてませんが。
当時の担当者も僕と電話した事なんか忘れているんですよね。
そもそも求人出していないし。
不景気だから採用のプライオリティが下がります。
結構優良企業と言われる会社もあったので、不景気の際、再度のテレアポは重要かもしれません。
大義名分は下記です。
- オレオレ、ブラ男だけど。書類送ったが見たか?
- 採用のプライオリティが低い中申し訳ない、一度会えないか?
送付してから2週間くらい音沙汰なかった企業へ架電をしていました。
この辺は自己分析の息抜き程度に適当に行っていました。
毎月フィードバックはとりあえずした
結構内定も出るのですが、イマイチ行きたいと思える企業がない。
なんかいざ選考進んでみると、ドのつくブラック企業っぽいんです。
面接から内定まで1週間半とか、急に選考プロセス変わるとか。
面接で圧迫面接だったのが、どうやら人事の素だったらしい企業とか。(知人がたまたまいました。)
さて、そんな中毎月下記を行いました。
- エントリー数からの各割合を可視化
- 内定が出た企業への辞退理由
- またそれによりブラッシュアップされた自己分析の研磨
不景気の無職で一番怖いのが。
なし崩しに時が過ぎていく事です。
絶対にいけません。
沼にハマります。
上記の繰り返しです。
これも若輩ながらに面接官に下記を思われたくありませんでした。
コイツ・・・全然内定出てないんじゃないか?
内定辞退した経験も志望動機の裏付けです。
僕の面接トークは転職活動しながらレベルアップしていきました。(無職ですが。)
週休一日を設けた
さて転職活動ライフも定着化していた頃。(無職の意)
僕は結構疲弊していました。
部屋に籠りっきりで自己分析を毎日していて、面接に出たら部屋に戻りたくないくらい疲弊していました。
毎日面接が入っていた週も多かったので、そのまま時間を潰して新橋駅でサラリーマンごっこでもしようか迷ったくらいです。(すいません、しました。)
夢で鎌と包丁を持った女性に追われ始めた頃、僕は週休1日を作ろうと思い立ちました。
1日は自分が無職である事を忘れて過ごそうというものでした。
外に出ると無職を痛感してしまいますし、部屋の中にいても自己分析の紙がイヤでも目に入ります。
考えた僕は、ゲームの世界に身を投じる事にしました。
没入感のあるオープンワールド形式の(ゲームの世界を自由に動き回れる。自由度の高い)ゲームを適当に買ってきて週1日はゲームの世界を徘徊していました。
目のクマが一気になくなり、鎌を持った女性も夢に出なくなりました。
無職ながらに英断と言えるでしょう。
僕を採用する事のメリットと、今ここで僕を逃す事の損失
そんなこんなで内定をもらいました。
入社を決めた会社は面接受けた企業が3週間くらい返事を寝かしやがったので、むかつくあまり再訪をお願いして突撃しました。
「僕を採用する事のメリットと、今ここで僕を逃す事の損失」
という今考えても爆笑必至のパワーポイントを持参して自分をプレゼンしにいきました。
本ブログにアップしようかと思いましたが10年前。
さすがにありませんでした、ごめん。
爆笑必至なんですが。
あのプレゼンが人生で一番良いプレゼンだったと思います。
おれにBETしろ!やってやるから!的な熱意があったんじゃないかと思います。
覚えてませんが。
あ、なんか美談みたいに書いていますが、ブラック企業ですよ。
もう一度言いますね。
「僕を採用する事のメリットと、今ここで僕を逃す事の損失」
というパワポを引っ提げて、僕はブラック企業に突撃したワケです。
不景気の時に転職してみてバチクソ苦しかった事
さて、そんなこんなで転職活動を終えるわけですが、不景気の時に転職してみてバチクソ苦しかった事のご紹介。
これは後の好景気時に転職活動をしてみて感じた事です。
- 不況の転職活動、圧迫面接多すぎわろた
- 不況時まじで求人がない。(求人サイト界隈の転職市場が機能停止する)
圧迫面接はマジで多かったです。
3社に1社くらいは圧迫でした。
おそらく意図としては下記を確かめたいんだと思います。
- リストラに合ったんじゃないかコイツ・・・。
- 辛くて辞めたんじゃないか・・・・?
右むいても圧迫。左むいても圧迫。
綺麗な受付嬢がニコニコ僕を案内したかと思いきゃオッサンの圧迫。
とにもかくにも圧迫です。
最後の方は駆け引きがめんどくなっていたので。
圧迫面接をしてくる面接官にこう聞いていました。
冷静に下記をぶつけるくらい辟易としていました。
「それはキャラなのか、はたまた、元々そういう方なのか。」
眉間にシワを寄せながら「キャラです・・・」と答える面接官は多分元々そういう方なんだと思います。
本記事は平成の出来事なので、令和になってからはもう圧迫面接とかないと思いたいですが。
需要と供給が反転するとマヒするのが人間です。
不景気になったら圧迫面接がまた、多くなるかもしれません・・・。
+++
続いて、これは当然かもしれませんが、求人業界はマヒします。
転職エージェント、求人媒体はもう虫の息で。
エージェントは不景気になると会う人を厳選するのも頷けます。
エージェントは多分求人獲得に力を入れているんだと思います。
求人媒体はサイトクラッシュしてるんじゃないかと思うほど同じ企業の広告しかありませんでした。
求職者を採用する事で採用側に採用コストが発生するような転職エージェントからの応募は控えた方がよさげです。
好景気の時は求人数が多いので、一応使っておいた方がいいと思います。
不況時の転職はチャンスだと思う(まとめ)
実際に行ってみた結論、不況時の転職はチャンスだと思いました。
不景気は転職しちゃダメ!という風潮から、かなりライバルいないんです。(求職者の意)
それも自分でテレアポするために見つけ出してきたような企業、誰も応募なんてしてませんよ。(知りませんが)
大手だけにスコープして転職活動をする方は少し辛いかもしれません。
まとめます。
- 不況の転職活動、圧迫面接多すぎわろた
- 不況時まじで求人がない。(求人サイト界隈の転職市場が機能停止する)
こんなところです。
あ、ちなみに絶対に先に離職しない方がいいです。
なんでかって?年収上がりませんよ。
大事な事、サラッと言っちゃってごめん。
読了アザス。
+++++
尚、動画で触れるブラ男は下記。
ペットを愛でる距離感でご覧ください。