【組織崩壊しかけた】マネジメントのポイント間違えた体験談
お疲れ様です。ブラ男です。
ブラック企業で中管理職になると「いいからやれ」と押し切ってしまいがちですよね。
上司の要望にさえ部下に伝達しておけば、自分は結構守られたりするので、ラクですよね。
今回は、ブラック企業でのマネジメント方法のご紹介。
僕自身の失敗談もふまえて説明していきます。
早く帰りたい部下と遅くまで帰らせたくない執行役員との板挟みの中間管理職。
上にならえとラクな方とって、残業強制のゴリ押しマネジメントになっていませんか?
要望力×指導力×共感力のバランスが重要
マネジメントは部下に対して下記3つのバランスだと思います。
物事はシンプルです。
相手が人なので複雑にみえるマネジメント、実は単純です。
要望してばかりだと部下は疲れて間違いなく辞めます。
ブラック企業で採用は超難しいので要望のみは今すぐ辞めた方がいいです。
指導ばっかりしていたら指示待ち人間量産してしまう。
自分が疲弊するので控えましょう。
共感ばっかりしたら権威性なくなって部下が従わなくなってしまいます。
ストレスたまるので絶対防ぎましょう。
「いいからやれ!」は組織崩壊の前兆
僕は25歳の頃に初めてマネジメント業務に触れたのですが、その時は有頂天になってしまって、かなり部下を苦しめてしまったなと思います。
見事に天狗だったので、「いいからやれ」状態でした。
上司!いい響きでした。(今は一切感じませんが。)
マネージャー!気持ちよかったです。(今は結構ウンザリです)
当時の僕は、出世するという事が嬉しすぎてたまりませんでした。
承認欲求が満たされまくり。
ピュアですね。
そんな初めてのマネジメントをするワタクシ、ブラ男。
要望力が非常に強かったです。
もちろん部下はついてこず、売上も伸びませんでした。
売上を伸ばす方法も自分の成功事例の強制なので、部下に伝わらず疲弊しますよね。
共感力なんて一切ありません。
営業は辛いものだとなぜか自分自身が思っていたんですね。
結構ブラックですよね。笑
こうして、指導力と共感力を欠いたまま2ヶ月くらいが過ぎました。
自分の売上だけだと結構苦しくなってきた
部下は白目をむいているので、機能していません。
自分の売上だけで2ヶ月間部下の人件費を賄ってきたわけですが、段々苦しくなってきました。
組織としての売上が評価対象なので、上司に詰められだしたんですね。
ブラ男の組織は売上が伸びていない。との評価を受けるようになってきました。
自分の売上は微増していたのですが、組織としての売上は目も当てられない状態でした。
この時初めて、自分は売上ゼロ円でもいいから稼げる体制構築が仕事なんだと感じました。
結構ヤバイやつですね。25歳で気づけてよかったです。
会社はブラック企業なので育成機関なんてありません。
教えてくれる人もいません。
足の引っ張り合いが盛んな会社だったので、弱みを出せば漬け込まれます。
ましてや役職者最年少。
マネジメントって何?なんて聞いたら他チームの格好の餌食です。
直感的に僕は次の事を行っていきました。
部下にフレンドリーに接しまくった
とりあえず僕の2ヶ月のマネジメントにより疲弊してしまった部下にフレンドリーに接するようになりました。
部下は最初こそ困惑していましたが、
段々組織が活発になってきました。
笑顔も戻ってきて、なんだかコレはコレでありやん。と承認欲求を満たす日々がまた続きました。
最初は組織の雰囲気が変わったので様子を見ていた僕の上司ですが。
売上は相変わらず伸びなかったので、詰めが再開されました。
コレじゃあかんのん・・。と、自らの業務を僕は思い出しました。
そうだ、売上出そう。
危機感を覚えた僕は、自分で新規開拓して部下に仕事を振っていきました。
マネジメントも何もありませんね。
ですが、当時の僕はマネジメントなぞ皆無であり、売上を出せば全てが評価されると盲信的だったゆえに、局所的な行動しかとれませんでした。
一体何をマネジメントしているのかはわかりませんが、組織の売上は伸びていきました。
ふとその時、上司との面談でこう言われました。
「売上上がってるのは認めるけど、ブラ男がいなくなったら終わりじゃん。」
ブラ男の一言
なんやねん。(東京生まれ)
部下が反発して組織崩壊しかけた
ついに私ブラ男、部下に新規開拓の指導を開始。
が、しかし、培ったフレンドリーさが裏目にでました。
部下が反発し出したんです。
・ブラ男マネージャーが新規開拓やってほしい。
・ブラ男さんが案件とってきて僕らが回すスタイル。それも組織。
・辛いテレアポなんてやりたくない。
ついに来ました。
ツケを払う時が。
今までマネジメントをないがしろにしてきたツケですね。
私ブラ男。決断の時。
僕がその時とった対策は下記です。
・ブラ男の上司の指示を無視して組織の役割を確立させた。
・ブラ男:案件獲得
・部下:案件運用
・案件受注には自信があったので、一応要望書を作成しておいた。
ややこしい事が嫌いな性格の僕は、部下の要求をのみました。
多少投げやりだったと思います。
でも、組織の役割を明確にするのは悪くないと考えていたので、取ってきたらやってやるよという部下の行動を信じて、案件を受注しまくる事にしました。
言った言わないにならないように、部下からの主張を要望書として作成し、記録に残しておきました。
部下が謝罪してくれた
僕は案件獲得係だったので、案件獲得後は部下に引継ぎをしっかりとして颯爽と帰りました。
もはや組織の崩壊一歩手前です。
組織の売上は伸びていきましたが、部下の長時間労働が社内で問題視されるようになってきました。
他のチームリーダーからは待ってましたとばかりに僕のネガティブキャンペーンを開始していましたが、作っていた要望書で一閃しました。
売上は伸びていたので僕の上司は結構笑っていました。
ブラック企業あるあるですね。
売上の源泉の役割を担っているブラ男だけは体調管理気を付けや〜といった具合です。
順調かのように見えましたが、フレンドリーに接していた時のような活発さがなくなってきたのも事実。
僕はどこか寂しくありました。
そんな時、部下が謝罪をしてきました。
いえ、謝罪をしてくれました。
・これ以上案件獲得をされるとパンクする。
・案件に色んな特色がありすぎてやりにくい。自分の得意な案件をこなしたい。
・利益率を確保できるような案件をとってくるから、新規開拓の方法を教えてほしい。
フレンドリーを重視するあまり失った僕の権威性が戻ってきたのを感じました。
僕も定時で帰ってゴメン。と謝罪をし、組織がまとまりつつありました。
部下に担当を振っていた案件をいくつか僕が巻き取り、再構築が始まりました。
ブラ男イズムが組織に浸透し、結果的に楽になった。
こうして権威性を取り戻した僕は、新規開拓の方法を部下に教えました。
部下が求めてくれたので、指導の要素が自然と組織に根付きました。
この時が一番マネージャーらしかったと思います。
僕のマネジメント内容に、要望、共感に次いで指導が加わりました。
ミーティングも活発になり、部下から相談してくれる事も増えてきました。
部下同士で体験のシェアも行い、課題解決に能動的になりました。
新規獲得のみをしていた頃は定時で帰っていたので時間があった僕は、部下毎のマニュアルやアドバイス、攻めるべきマーケットを月間単位で見直し、進捗を管理し出しました。
権威性が戻ったため、部下も素直に聞いてくれ、僕も奢ることなく、かなりまとまりがあったと思います。
指導って、指導者のイズムが醸成されるんですね。
案件獲得の意識が醸成されていきました。
最初こそ新規開拓数は伸びませんでしたが、段々と日が経つにつれ結果が如実に現れてきました。
正直僕は何もしないでも部下が勝手に売り上げを上げてくれるようになり驚きました。
各々が独立しているんですが、しっかりと組織として機能している。
立ち上げ当初とは比べ物にならないくらい纏まっていましたね。
マネジメントの役割
多くの企業の権力者は、部下の時間を使える者。と誤解している人が多いと思います。
かつての僕もそうでした。
でも、マネジメントの役割って違うんですよね。
僕がマネジメントをして学んだ事は下記です。
マネジメントで注意すべきこととは
目的を見失わない事。
要望×共感×指導のバランスが崩れると部下に向き合えない事。
いいからやれ!って言ってませんか?
今一度、自分のマネジメントを見直してみてはいかがでしょうか。
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尚、動画で触れるブラ男は下記。
ペットを愛でる距離感でご覧ください。